BMIC 量子セキュリティ

グローバーのアルゴリズムとは?AES暗号への影響

この記事のまとめ

グローバーのアルゴリズムは対称暗号とハッシュ関数の安全性を半減させる量子アルゴリズムです。AES-128は危険になりますが、AES-256は128ビットの安全性を維持し引き続き安全です。BMICはAES-256-PQCを使用しています。

グローバーのアルゴリズムは、1996年にロブ・グローバーによって発見された量子探索アルゴリズムです。ショアのアルゴリズムが公開鍵暗号を完全に破壊するのに対し、グローバーのアルゴリズムは対称暗号とハッシュ関数に対して二次的な高速化(鍵長を実効的に半分にする)を提供します。

【図解】グローバーのアルゴリズムの影響
AES-128
256→128→64ビット安全性
→ 解読可能(危険)
AES-256
256→128ビット安全性
→ 依然安全
SHA-256
256→128ビット耐衝突性
→ 依然安全
SHA-128
128→64ビット耐衝突性
→ 解読可能(危険)

二次的高速化の意味

グローバーのアルゴリズムは、未ソートのデータベースから目的の項目を見つける際に、古典的なO(N)の探索をO(√N)に高速化します。暗号学においては、これは鍵の総当たり攻撃にかかる時間が平方根になることを意味します。

つまり、256ビットの鍵は実効的に128ビットの安全性に、128ビットの鍵は64ビットの安全性に低下します。64ビットの安全性は現代のコンピュータで破れるレベルです。

ショアのアルゴリズムとの比較

グローバーのアルゴリズムはショアほど壊滅的ではありません。鍵長を2倍にすれば完全に無力化できるためです。これが、AES-256がポスト量子時代にも安全とされる理由です。

BMICの対策

BMICはAES-256-PQC(量子強化鍵導出関数付きAES-256)を使用しており、グローバーのアルゴリズムによる攻撃に対しても128ビットの安全性を維持します。これは現実的に解読不可能なレベルです。

よくある質問(FAQ)

グローバーのアルゴリズムはAES暗号を破れますか?

AES-128は実効64ビットに低下し解読可能になりますが、AES-256は128ビットの安全性を維持し解読不可能です。BMICはAES-256を使用しているため安全です。

グローバーのアルゴリズムとショアのアルゴリズムはどう違いますか?

ショアは公開鍵暗号を完全に破壊する指数関数的高速化、グローバーは対称暗号の安全性を半減させる二次的高速化です。グローバーの影響は鍵長を2倍にすれば無力化できます。

ビットコインのマイニングはグローバーのアルゴリズムの影響を受けますか?

ビットコインのSHA-256マイニングは128ビットの安全性を維持しますが、グローバーのアルゴリズムにより理論的には高速化されます。ただし、実用的な攻撃にはなりにくいとされています。

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